赤茶碗
この茶碗は光悦の乙御前を写したものです。
実物は写真より橙色がかっています。
数年間、長次郎を追いかけ続けましたが、
ある方に乙御前に挑戦しろと言われ、
気持ちが乗らぬまま土をひねり始めたが、
作っているうちに長次郎と対局にある自由な造形は
現代人の私には理解しやすいように感じました。
この茶碗を焼いている最中に怪我をしてしまい、600℃位で中止しました。
数日後、何とか動けるようになり、焼き上げました。
結果は、一旦止めた為か冷却還元がかかり、全体の７割位がグレーになりましたが、残りは赤とグレーの片身変わり等になり、偶然 面白い物も取れたので怪我したことも含め、前向きに行こうと思いました。
乙御前写しは二点取れ、大き目の方はその方に嫁ぎました。
写真の茶碗は８月10日〜の淡路島 陶家の人々 という島の窯元１０件位で行うイベントに出品します。
８月２４日には百猿製陶所内不虫庵に於いて浴衣の茶会を行うので、
その場で使おうと計画中です。