今月の作品
鬼ヶ島シノモドキ茶碗
2017.8.6
最新の茶碗になります。
このところ、食器のご注文を多く頂き、
茶碗を手掛ける時間が少なくなっておりましたが、
少しずつですが新たなチャレンジをしております。
夏の最初位から鬼ヶ島志野茶碗の取り組みを行っております。
何種類か掘っている長石ですが、自分の中で
融点が高いものを志野用にし、低いものを井戸用にと自分で
勝手な線引きをしておりましたが、
思いついたことがあり何度か実験を繰り返してこういう結果となりました。
何故シノモドキなのですが、井戸の土と釉薬で作った茶碗だからです。
造形と鉄絵が志野なだけなのです。
世の中にまかり通っている志野の原料を使ったり、
インターネットに出ている情報等を元に志野はたやすく焼ける時代となりましたが、
今更それをやってもしょうがなく、私はどちらかというと志野を焼く作家ではなく、
井戸を焼く作家だと認識しているところもあるのでこういった茶碗を作ってみました。
焼いてみたところ、卯の花墻の釉肌や硬質な土の感じに近いようにもみえます。
志野に対しての方向もこれであっているのではと思いますので続けて参りたいと思います。
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